水虫とは
「水虫」は皮膚糸状菌(白癬菌)というカビ(真菌)が、足の皮膚(角層)や爪に感染して起こる病気です。
見た目が似た別の皮膚疾患(湿疹、乾癬など)も多いため、顕微鏡検査(KOH直接鏡検)や培養検査で菌を確認してから治療することが重要です。
また、水虫は放置すると家族への感染源になるだけでなく、糖尿病などの持病がある方にとっては、重大な足の感染症(蜂窩織炎など)の入り口となる恐れがあります。
このような方はご相談ください
- 足の指の間がかゆい/皮がむける/ジュクジュクする
- 足裏がガサガサ・ひび割れ、角質が厚くなる
- 市販薬で良くならない
- 爪が白く濁る・厚くなる・ボロボロ崩れる・変形してきた
水虫・つめ水虫の原因
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皮膚糸状菌(白癬菌)
原因は主に「白癬菌(はくせんきん)」というカビ(真菌)の一種です。 この菌は皮膚の角質層にあるタンパク質「ケラチン」を栄養源として増殖します。剥がれ落ちた角質の中に潜む菌が、バスマットやスリッパなどを介して他者の皮膚に付着し、靴の中のような「高温多湿」な環境で一定時間が経過することで感染が成立します。
水虫・つめ水虫の種類
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趾間型(しかんがた)
指の間(特に薬指と小指の間)が赤く剥けたり、白くふやけたりします。
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小水疱型(しょうすいほうがた)
土踏まずや足の縁に小さな水ぶくれが多発します。
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角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)
足の裏全体の皮膚が厚く硬くなり、粉を吹きます。かゆみは少ないですが、非常に治りにくいのが特徴です。
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爪白癬(爪水虫)
菌が爪の中に侵入し、爪が濁り、厚くなります。
*爪の変形=必ず爪白癬ではないため、検査で確認して治療方針を決めます。
当院の治療方法
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外用療法(塗り薬)
抗真菌薬(ルリコナゾール、テルビナフィン等)を使用します。
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内服療法(飲み薬)
爪水虫や体部白癬に対し、当院では主に「ネイリン(一般名:ホスラブコナゾール)」を処方しています。
1日1回、12週間の服用で治療が完了する利便性の高い薬剤です。
内服治療を行う際は、安全性を確認するため、開始前および服用中に定期的な血液検査を実施いたします。
当院のこだわり
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「確実な診断」を最優先に
見た目だけで判断し、漫然と治療を開始することはありません。顕微鏡検査を徹底し、必要に応じて培養検査を組み合わせることで、エビデンスに基づいた正確な診断を行います。
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リスク管理
爪白癬の内服は効果だけでなく安全性も重要です。採血(開始前+月1回)で副作用を早期に拾う運用を行います。
治療の流れ
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問診・診察
症状の経過や、糖尿病などの持病の有無、現在服用中の薬を確認します。
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顕微鏡検査(KOH法)・培養検査
疑わしい部位の皮や爪を採取し、その場で菌を確認します。顕微鏡で判断が難しい場合などは、専門機関へ培養検査を提出し、精査します。
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治療
検査結果に基づき、外用薬または内服薬を選択します。内服の場合は初回の血液検査を行います。
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経過観察
定期的に通院いただき、副作用のチェックと改善具合を確認します。
治療の注意点(リスク)
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かぶれ
外用の副作用:かぶれ・赤み・刺激感が出ることがあります(強い場合は中止してご相談ください)。
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内服薬の副作用
爪白癬や体部白癬で使用する内服薬では、肝機能障害などの副作用が報告されています。
当院では血液検査を定期的に行うことで安全確認を行います。体調変化があれば早めにご連絡ください。