脂漏性皮膚炎とは
主に皮脂の分泌が多い場所(頭皮、顔など)に、赤みやカサつき、フケのような鱗屑(りんせつ)が現れる病気です。かゆみを伴うことも多く、特に成人の場合は慢性化しやすく再発を繰り返すのが特徴です。
このような方はご相談ください
- お子様の顔や頭皮のフケや赤みが気になる
- 頭皮のかゆみが強い
- フケが出る
- 鼻の周りや眉毛の間が赤くかゆみがある
脂漏性皮膚炎の原因
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複合要因
皮膚に常在している「マラセチア」というカビ(真菌)の一種や、下記の要因が絡み合い症状を起こすと考えられています。
・体質的な要因: 皮脂分泌の多さ
・生活習慣: ストレス、睡眠不足、不規則な食生活(ビタミンB群の不足)
・環境要因: 紫外線、乾燥、不適切な洗顔・洗髪
脂漏性皮膚炎の種類
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乳児型脂漏性皮膚炎
生後間もなくから始まり、頭や顔に黄色いかさぶた状のものがつきます。多くは一時的で、適切なケアにより数ヶ月で自然に治癒します。
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成人型脂漏性皮膚炎
思春期以降に発症し、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら長期間続くことが多いです。30代〜50代に多く見られます。
当院の治療方法
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外用療法
・抗真菌外用薬: マラセチアの増殖を抑えるケトコナゾール(ニゾラール等)の塗り薬を使用します。根本的な原因にアプローチする、治療の主役です。
・ステロイド外用薬: 赤みやかゆみが強い急性期に、炎症を速やかに鎮めるために併用します。部位(頭皮、顔など)に合わせて適切な強さと剤型(ローション、軟膏)を選択します。 -
内服療法
かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬を併用することもあります。ビタミンB2やB6補充も必要時行います。
治療の流れ
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問診・視診
症状の出ている部位、これまでの経過を確認します。
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鑑別診断
尋常性乾癬(かんせん)や接触皮膚炎(かぶれ)、アトピー性皮膚炎などと見分けることが重要です。必要に応じて皮膚の一部を採取し検査を検討します。
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治療
外用療法を主体とした処方を行い、 症状が落ち着いた後も、抗真菌薬の継続やスキンケアによって状態を維持できるようサポートします。