円形脱毛症

お悩みから探す

円形脱毛症とは

円形脱毛症は、成長期にある毛包を標的とする自己免疫性疾患であり 、皮膚科診療において極めて頻度の高い疾患です 。軽症例では自然軽快も期待できますが、重症例では全頭や全身に拡大し、生活の質(QoL)を著しく低下させることがあります 。当院では、ガイドラインに基づき、エビデンスが確立された治療を提供しています。

円形脱毛症とは

このような方はご相談ください

  • 円形や類円形の脱毛斑が突然出現した
  • 抜け毛が増えてきたと感じる
  • お子様の円形脱毛症に悩んでいる

円形脱毛症の原因

  • 原因について

    近年の研究により、円形脱毛症は成長期毛包の免疫寛容(Immune privilege)の破綻による自己免疫反応であることが明らかになっています 。

  • ①遺伝的素因

    HLA遺伝子タイプのアリルや、免疫に関わる分子の遺伝子多型が背景にあると考えられています 。

  • ②自己免疫反応

    活性化したCD8陽性T細胞が毛包を攻撃し、インターフェロン(IFN-γ)とインターロイキン-15(IL-15)による正のフィードバックループを形成することで炎症が持続します 。

  • ③環境因子

    疲労、ウイルス感染症、ワクチン接種、出産、身体的・精神的ストレスなどが引き金(トリガー)となることが推察されます 。近年では、新型コロナウイルス感染症やそのワクチンに伴う発症報告も注目されています 。

円形脱毛症の種類

  • 通常型(斑状型)

    単発または複数の脱毛斑を認める

  • 全頭型

    脱毛巣が全頭部に拡大したもの

  • 汎発型

    脱毛が全身(眉毛、睫毛、体毛など)に拡大したもの

  • 蛇行型

    頭髪の生え際が帯状に脱毛するもの

  • びまん型

    境界明瞭な脱毛斑を呈さず、頭部全体が薄くなるもの

当院の治療方法

  • 治療の基本方針

    円形脱毛症には様々な治療法があり、中にはエビデンスが不十分な治療が行われる事例もあります。当院では、日本皮膚科学会のガイドラインに基づき、エビデンスを重視し以下の治療を組み合わせて行います。

  • ステロイド外用療法

    strongクラス以上のステロイド外用薬を用います 。単発型から多発型の第一選択として広く推奨されます

  • ステロイド局所注射療法

    主に脱毛斑が限局している成人症例に行います 。トリアムシノロンアセトニド(ケナコルトA)を使用し、4〜6週に1回、局注します 。

  • 液体窒素療法

    液体窒素を脱毛部に接触・噴霧することで免疫反応を是正します

  • 紫外線療法(導入予定)

    エキシマライトやナローバンドUVBを用いた光線療法です。特定の波長の紫外線を照射することで、過剰な免疫反応を抑制し、発毛を促します 。 痛みがほとんどなく、短時間での照射が可能です。

当院のこだわり

  • ガイドライン2024を遵守した専門診療

    当院では、医学的根拠のない民間療法ではなく、最新のガイドラインの治療を軸に据えています 。最新の知見を取り入れ、常に医療情報のアップデートを行っています。

  • お子様の治療への配慮

    小児の円形脱毛症も積極的に診察しています 。

治療の流れ

  1. STEP
    01

    問診・視診

    発症時期、範囲、持病(甲状腺疾患やアトピー素因など)の合併を確認します

  2. STEP
    02

    精密検査

    ・トリコスコピー検査: ダーモスコピーを用いて、円形脱毛症に特有の所見を確認し、診断を確定させます 。
    ・ヘアプルテスト: 毛を牽引し、活動性の有無(病勢)を判定します 。

  3. STEP
    03

    治療方針

    患者様や保護者の方と情報を共有し、最適な治療法を選択します

治療の注意点(リスク)

  • 再発

    円形脱毛症は再発しやすい側面があります 。一度生え揃った後も、完全に治癒したと判断できるまで慎重に経過を追うことが重要です 。

  • ステロイドの副作用について

    ステロイド外用による毛包炎や、局注による皮膚の陥凹(萎縮)に注意が必要です 。多くは時間経過とともに改善しますが、異常を感じたらすぐに医師へご相談ください 。

TOPへ戻る